行政庁への申請とは、許可や免許、認可などを求める手続きをいいます。処分というのは、行政庁が一方的に決定して国民に義務を課す行政行為のことです。
具体例では、例えば保健所に対して、飲食店の営業を許可して下さいと申請をしたとして、それに対して許可するかしないかといった処分のことをいいます。
もし、会社を設立した際に、許認可を要する事業をするには行政庁に対して申請をする必要があります。
行政庁が申請に対して、許認可等をするかどうかを判断するためには審査基準を定める必要があります。審査基準というのは判断基準のことで、原則として公にされていなければなりません。
また、行政庁に対して申請がされ、その申請が事務所に到達してからその処分をするまでに標準処理期間を定めるよう努めるとされています。標準処理期間とは、申請が提出先事務所に到達してから当該申請に対する処分をするまでに通常かかる期間のことをいいます。
申請した者もいつまでかかるのか期間を知りたいと思います。そして、この標準処理期間を定めた場合、公けにしておく義務があります。
申請がされた後は、行政庁は遅滞なく審査を開始しなければならず、まず形式的要件をチェックし、問題があれば補正を求めるか申請を拒否しなければなりません。
もし、許認可等を拒否するとしますと、申請者に対して同時に当該処分の理由を示さなければならないとされています。これは行政庁の判断を適正に行うこと、申請者が後から不服があると争う場合の情報を提供するためです。
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